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Re: 四元義隆先生の言葉「天下は一人にして興り、一人にして亡ぶ」

 投稿者:三方限古典塾の塾生 納利一 76歳  投稿日:2015年11月23日(月)14時10分15秒
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  > No.85[元記事へ]

三方限古典塾の塾生 納利一さんへのお返事です。

>  平成11年5月2日たまたま私も出席させてもらっていた敬天舎の勉強会での
>
> 四元義隆先生のお言葉に深く感銘しました。その時のお言葉とほぼ同じ内容が活
>
> 字になっていましたので、ここに転載させてもらいます。
>
>  金子淳一著 昭和激流 四元義隆の生涯(新潮社 2009年3月25日発行)
>
>  私が思い出すのは、平成15年春、四元が亡くなる前年に語っていたことだ。
> 「今の日本人は一番大切なものを忘れている。自分のことばかり考えている人間
> で、世の中が良くなるはずがない。人間には金より大切なものがある。無知な為
> にそれが分からない。種々の些末な欲望に勝つ唯一のものは理想だ。その理想を
> 必ず実現するんだという大欲を持てば、小さな欲望なんか忘れ去ってしまう。」
>  さらに四元はこうも語っていた。
>  「今までの人生で、いろいろな非常時があったが、今が一番の危機ではないか。
> しかし、ほとんどの国民が危機を感じていない。自分の力のなさを痛感するが、
> 日本はどんどん悪い方向に向かっている。日本人全体が盲目状態に陥っている。
> 最大の国難だ。僕は今、本当に危機感を持っている。」
>  この時、四元は95歳である。このような高齢になっても日本を思う気持はいさ
> さかも衰えないどころか、ますます強まっていたのである。
>
>  「狂人走、不狂人走」
> 「狂人走、不狂人走」(狂人走れば、不狂人走る)という隻句がある。文字通り
> の解釈をすれば、一人の狂人が走りだすと、狂人でない普通の人々がそれに連ら
> れて走り出すという意味である。戦国時代末期から江戸時代初期に活躍した、京
> 都大徳寺清厳和尚の言葉だ。
>  四元は晩年よくこの言葉を引用し、指導者の重要性を説いていた。
>
>  四元が、その渦中で苦闘した昭和の軍国時代に当てはめて考えてみよう。最初
> は軍部など一握り人々が戦争に向かって暴走し始めたのだが、次第に多くの人々
> がそれに賛同し、気がついた時には、マスコミをはじめほとんどの国民が戦勝に
> 酔い、熱狂的に戦争を支持したのだ。
>  勿論、当時の日本にも豊富な知識を持ち、良識も分別もある人達が沢山した。
> しかし、その多くは大勢に流され、戦争反対の論陣を張ったり、具体的な行動を
> 起こしたりする人は極めて少なかった。そんな中で四元は、後に述べる通り憲兵
> や特高警察による監視や弾圧をかいくぐって、反軍部の活動を行った数少ない人
> 間の一人となった。
> 「やむをえない、やむをえないということで、事態はどんどん悪くなっていった」
> と四元は当時の日本の危機的な状況について語っていた。
>  そして、これは何も戦前、戦中という特殊な状況下に限定された話ではない。
> 実際、「狂人走、不狂人走」という事態をいかに防ぐかということは、晩年に至る
> まで四元にとって大事な公案(禅宗で参禅者に示して坐禅工夫させる課題)であり
> 続けた。
> 「敗戦」という大きな代償を払った後も、「右顧左眄」「付和雷同」「金魚のフン」
> と四元が形容した日本人の性癖は改まっていない。日本人は大勢の群れの中で安定
> し、安心したがる民族性なのか。そうである以上、いつまたリーダーの誤った指導
> に国民がついて行ってしまわないとも限らない、と四元は危惧し続けていた。だか
> らこそ、優れた指導者を登場させることが、何よりも大切だと考えていたのである。
> 「国家は一人にして興り、一人にして亡ぶ」というのが四元の持論である。さらに、
> 「政治は観念論では絶対に良くならない。優れたリーダーを出すことが大切だ。突き
> 詰めればたった一人でいい」とも語っていたが、「最大の国難」と四元が評した今の
> 時代、傑出した指導者はいまだに登場していない。
>  ただし、仮に洞察力、識見、器量、そして私心のない有能な人材がいたとしても、
> 国民の側にそれを見出す ”目”がなくて、大きな支持を与えていないのかもしれな
> い。大勢に流され、付和雷同し、政治を軽んしている国民では、優れた政治指導者を
> 得ることはできないのだ。
>  そう考えていくと「狂人走、不狂人走」の一句は指導者の重要性だけではなく、指
> 導者を選ぶ側が、つまり国民一人一人の見識、自覚を問うてもいる。
>  逆にいえば、四元が待ち望んでいたのは、大勢を窺いながら行動する日本人ではな
> く、自分の価値基準で判断し行動する日本人の登場と、これらの自己を確立した個人
> が作り上げる、成熟した日本社会の到来だったのではないかと、私は考えている。
>                          (著者 金子淳一氏)

 国の健康、世界の健康は政治の健康から。政治の健康は政治家の哲学の健康から。政治家の哲学の健康は選挙の健康から。選挙の健康は選挙民の哲学の健康から。選挙民の哲学の健康は教育の健康から。世界中の子どもたちに言葉と哲学の教育を。人間・社会・自然の健康・調和・永続のために。
 
 
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