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人の健康は心と体と気の調和。人間の健康と社会の健康は相互依存的な関係にある。しかもその両者は自然の健康すなわち地球の健康に支えられなければ存在しえない。
現在の人間は百年後にはほぼ全員過去の人となる。明日の社会の健康を願っての「ひとづくり」が今日の社会の最も大切な仕事である。
医療の目的は現在および未来の人間の健康である。医療を職業とする医療人は今日の医療を行いながら明日の医療人づくりをしている。すべての医療機関は医療ひとづくり機構である、と言えよう。医療人が全人的調和の東洋医学的健康観を持つようになれば、医療ひとづくり機構が東西統合医療ひとづくり機構となり、人間、社会、自然が調和して人類社会が健康に永続していくことが期待できるであろう。「東西統合医療ひとづくり」から医療の健康を、医療の健康から人類の健康を。
平成二十年二月十一日 鹿児島漢方の集い
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