|
家業の時代は家で仕事をし、生活していた。家が事業組織でもあり、生活組織でもあった。
戦後の日本社会では、事業組織と生活組織が分離して、事業組織は法人化され、だんだん大きくなっていった。大きくなりすぎた事業組織の中では、事業目的に合わない個人は切り捨てられる。個人が安心して生涯働き続けることができる場ではなくなってきた。一方、生活組織の方は、相続制度が家督相続から均分相続に変わったためもあり、個人が生涯安心して暮らせる場ではなくなってきた。これが戦後の日本社会の病気の原因ではなかろうか。
この病気を治療するにはどうしたらよいであろうか。個人は有限、組織は永続。生活組織を永続させるために法人化して、かつての大家族に代わる「永続的小社会づくり」を始めたらどうであろうか。個人を守る安心の核ができれば、人間が健康になり、社会が健康になり、人間・社会・自然・地球が調和する人類永続・生物永続の地球的調和時代の到来を期待できるようになるのではなかろうか。
「日本社会病。甲突川」で検索すると、「日本社会の病気の原因と治療。」などがヒットする。
|
|