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原料や生産手段・動力などと同じように労働力まで資産・商品として扱う資本主義経済は、それ以前の隷属民労働や農奴労働に頼る封建主義搾取経済に比べれば発展した経済システム。
マルクスは資本主義経済はいずれ行き詰まり、社会主義・共産主義へと発展すると予想(?)・希望(?)した。その実験のソ連や東欧諸国をはじめ社会主義を標榜した国は尽く失敗。いち早く社会主義ではなく資本主義経済に移行した中国が強勢。
規制がなければ貧富格差や社会的矛盾が噴出することが予想されることから、ケインズ修正主義思想が創られ、米国はニューデイール政策の成功で世界一の経済大国に。しかしながら修正資本主義システムは良質な労働力(高い識字率、労働そのものに善を見いだす意識等々)を持つ国家に有利。識字率の低い米国には不利で、識字率が唯一100%近く、勤労を美徳とする哲学(?)を持つ日本は大いなる脅威。
強欲資本主義となれば、利益追求そのものが善であり、そのことにためらいのない社会が有利。民主的手続きは障害でしかなく、独裁国家が断然有利。米国は功利主義で識字率も低く、民族差別に基づく階級社会ではあるが、中国はそれに加えて専制主義で民主的手続きという面倒臭いことがさいことが不要で迅速に対応できる分、金融資本主義では圧倒的に有利。
米中という、2大強欲資本主義の争いはどう展開するであろうか。 その時日本はどうなるか。
2大国の強欲資本主義に翻弄され、立ち直れないほどに荒廃するのであろうか。
恒産なくして恒心なし 衣食足って礼節を知る とは孔子の師の言葉だが、
朱子学では「窮死事小失 失節事大」。秩序こそが大事とは今の中国。我が国の一部「右翼」も同様。
過去のパンデミックは常に「賢い」権力者がより富裕になり、弱者がより困窮する弱肉強食の社会を引き出した。
もうそろそろ、発展・拡大への路線を捨てて、小異ではなく大異であっても敢えて大同につく道を探さないと人類滅亡回避には間に合わないのではいか。
近未来的には、孫世代にどんな世を残すのか。 100年後、200年後の人類にどんな地球を残すのか。
大自然の資源は子孫からの借り物。 借りたモノは借りる前よりキレイにして次の人に渡すように。
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